プロジェクトデータを受け渡しやすい構造に!

目次

プロジェクトのファイル化

概要

これまでプロジェクトデータ(設計データ)はQuadceptデータベース(qdb)に保存されており、プロジェクトを共有する場合、Quadceptデータファイル(qcom)として入出力する仕様となっておりました。

この構造は、プロジェクト、部品、シンボル、フットプリントなどすべてのデータをデータベースで一元管理できるメリットはありましたが、プロジェクトが増えてきた際にデータベースのサイズが大きくなってしまうことや、プロジェクトデータを管理や受け渡しする際に一手間かかってしまうという課題もございました。

そこで、Ver.10ではプロジェクトデータをデータベースから切り離し、ユーザーが使い慣れたファイル形式に変更することで、よりユーザビリティの高い操作感を実現します。
これからは任意のWindowsディレクトリにプロジェクトを保存できるので、案件や顧客毎のフォルダ分けなどより直感的なプロジェクト管理が可能になります。さらに各種クラウドストレージサービスとの親和性も格段に向上します。

また今後は、部品データをクラウド上で共有し、標準部品やEOLの管理をする「CCM(Cloud Component Manager)」、設計・開発情報の一元管理をするクラウドサービス「Balus Mega」との連携により、設計データを簡単に管理できる環境を提供してまいります。
より便利なったQuadceptにご期待ください。

ファイル化のメリット

  • プロジェクトの管理、受け渡しが直感的に
  • プロジェクト保存、読込みのパフォーマンスが向上
  • データベース(qdb)のサイズ低減
  • クラウドストレージサービスとの親和性が向上
  • プロジェクトファイルのダブルクリックでCADを一発起動

プロジェクトデータ内に部品ライブラリ情報を内包

概要

プロジェクトのファイル化に伴い、プロジェクトファイルでは、図面内に配置されている部品、シンボル、フットプリントをキャッシュとして保持し、プロジェクト毎の部品ライブラリ(ライブラリキャッシュ)が構築されるようになります。

これにより、図面に配置されている部品がマスターや外部ライブラリの影響を受けず、部品配置、更新、交換などの操作で、意図せず形状、属性が変わってしまうなどのミスを防止することができます。

ライブラリキャッシュのポイント

  • プロジェクト内の部品の堅牢性が向上
  • キャッシュからの部品配置が可能
  • キャッシュ機能のON/OFFが可能

プロジェクト、部品、シンボル、フットプリントなどオブジェクトの編集中ロック機能に対応

編集中ロック機能により、どのプロジェクトやオブジェクトが編集中であるかを確認できるだけでなく、保存を同時に行ってしまうというトラブルを防げます。

ロック機能とは?

ロック機能は、プロジェクト、オブジェクト編集などの作業中に、ほかのユーザーが編集できないよう、一時的に編集権限をファイルの編集者のみに制限する機能です。

他のユーザーが作業中のファイルを開こうとすると、xxxが編集中という旨のメッセージが表示され、開くことができなくなります。

※ロック状態のオブジェクトでも、図面に配置することは可能です。

共有ライブラリ用のDBをサポート

local-db と master-db

これまで複数ユーザー間でライブラリを共有するためには、Quadceptデータベース(qdb)を社内サーバーなどに配置いただき、全員に同じデータベース(qdb)を参照していただいておりました。
しかしこの方法では、各ユーザー毎の一時データも共有されてしまう、意図せず管理部品を編集してしまう、データベースへのアクセスの人数が増えるとパフォーマンスが低下するなどの課題がありました。

Quadcept Ver.10ではこれまでのデータベース(qdb)に加え、共有専用のデータベース(qdb)を設定することが可能になりました。
これによりローカル「local-db」と共有「master-db」という二つのデータベースを分けて運用することが可能です。
それぞれの特徴、違いについては以下をご参照ください。

local-db

個人が自由にライブラリの追加/削除、編集を行える作業用のデータベースです。
これまでのqdbと同様の操作、運用を行っていただけます。
※ローカルという名称になりますが、従来通り共有サーバーなどに配置し、複数ユーザーで共有することも可能です。

master-db

部品登録者のみがライブラリの追加/削除、編集を行える「Read Only」のデータベースです。
共有サーバーなどに配置し、管理された共有ライブラリとしてご使用いただけます。
部品登録者以外のユーザーはライブラリの参照、配置のみが行えます。

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